仕事は、生き方になる。
なんでも楽しむこと。
それがモットーです。

福岡市の都心再開発である
『天神ビッグバン』の基点となる福ビルの開発。
「1丁目1番地」といえる存在である『福ビル街区建替プロジェクト』に携わる吉戒さんにプライベートからお仕事まで話を聞きました。
その中で、仕事が趣味や好きなものにかなり影響していることが分かり、
話している吉戒さん本人も、気づきのあるインタビューとなりました。

【天神開発本部 福ビル街区開発部】 吉戒 祥太郎 YOSHIKAI SHOTARO

福ビル街区の開発に関わって約7年。
最初は3名からはじまった福ビル街区 開発の仕事。
私が参画したのは2014年。
そこから2019年までの間に
開発に
向けて、コンセプトメーク・企画の立案、 地権者の
方々に対して用地の買収や
借地の協議などを行いました。
それから、3年ほど別の部署での 勤務を経て、2023年に
福ビル街区開発部に
戻り、2025年の開業の準備に向けて
忙しい毎日を送っています。最初は3名 だった開発部も
今では、30名と人が増え、
いよいよ開業が近づいて
いることを
実感します。現在は開業プロモーションや
ICT導入、セキュリティ計画や、 館内規則の作成など
開業後の運営を
見据えた計画を進行しています。

(2023年7月現在)

吉戒 祥太郎さんの大切な5つのこと

今、楽しんでいること

子どもと一緒に過ごす時間。

子どもがサッカーをしているので、休日には公園で一緒にサッカーの練習をします。日に日に、上達していくのが目に見えて分かるので楽しいですね。子どもの成長を感じることができるし、同じ時間に一緒に汗を流すというのは、大切な時間ですね。

好きな映画

ゴッドファーザーが大好きで、
何度も鑑賞。

このジャンルの映画が特に好きなのですが、理由としては「強い男への憧れ」があると思います。自分自身が、人に流されやすいというか、弱気なところがあるので、こういった強い男を描いた映画に惹かれます。自分が信念を持って仕事をしていても周りの意見に流されそうな時もあるし、時には気持ちが落ちる時もあります。そんな時はゴッドファーザーを観て、筋を通す男の生き様から気持ちを奮い立たせています(笑)自分や家族、友人が暮らすまちを良いものにしたいという思いで、仕事をしていますが、そういう“地元愛”とか“ファミリー”を大事にするマインドは、この映画で磨かれているかもしれません(笑)アル・パチーノとロバート・デニーロは大好きです。

日頃から心に留めている言葉

エンジョイ!
〜何でも楽しんでいこう〜

社会人になったばかりの時は、小難しい言葉を選んでいたこともありました。しかし、都市開発の仕事を任せていただき、様々な人たちと交流し、自分が成長していく中で、だんだん考え方がシンプルになった気がします。何も分からず、大変なこともあったし、落ち込むこともありました。しかし、人生は長いようで短いし、辛いことも哀しいことも生きてるからこそ感じることができる。だったら、「どんな時も楽しむ。何でも楽しむことが大切」だと思うようになりました。私の中で日頃から意識している言葉は、「エンジョイ!」です。仕事でもプライベートでも、「どんな時も、何でも楽しんで行こう!」と心に留めて暮らしています。自分の子どもにも、朝、学校に行く前には「エンジョイ!」とハイタッチをしています。シンプルですが、私にとって日常を支えてくれる大切な言葉です。

開発を進めるということは、
楽しいことばかりではありません。
ただ、それも含めて、人生の学びにも
なるし、仕事にも活かされます。
成長するために、逆境も「エンジョイ!」
という気持ちに変えていくことが
いい仕事、いい人生に
繋がっていくと思っています。

「西鉄さんやけん、譲るんばい。」
ある地権者さまからいただいた言葉。

都市開発を進める上で、地権者さまたちとたくさんお話をさせていただきました。自分たちの土地を譲り、託すということは、そこに信頼や信用、将来ビジョンが必要です。これまでに先輩や会社の仲間たちが交通や地域に寄り添う事業を通して、実績を積み上げてくれたおかげで、地域の方々からの信頼、信用という土台ができました。その上で、私たちのこのプロジェクトへの想いや考えに賛同していただいたからこそ、開発が成立しています。上司が涙を流しながら、プレゼンをした光景は今も私の中に焼き付いています。いろんな人たちの想いが繋がってできたこのプロジェクト。解体工事に着手する前に、5年くらいかけて、じっくりと想いを通わせた仕事だからこそ、「真剣に楽しんでやっていきたい。」と強く思っています。

仕事を通じて、自分が生きていく
上でのコンセプトが必要だと感じた。

2015年、新しくなる福ビルのコンセプトメイクを1年くらいかけて行いました。その時に、いろんな方と「なぜこの開発はすべきなのか」や「自分たちが何をやりたい」のかを徹底的に議論しました。地域の歴史や様々な人の想いを深く掘り下げてコンセプトづくりをしていく中で、“想い”であったり、なぜそれをやるのかという“WHY”を突き詰めていくことの大切さに気づきました。これは、生き方にも通じるところがあって、なぜ生きるのかということをとことん考えた結果、「エンジョイ!」という人生のコンセプトが生まれました。

気持ちにスイッチを入れて
くれた言葉は「JUST DO IT」

もう一つ、最近の好きな言葉は、「JUST DO IT」です。広告などでも目にするナイキ社のスローガンですが、「とにかくやってみろ!」というメッセージです。これも映画の影響を受けています。AIR(エアー)というナイキの伝説のシューズ“エアジョーダン”を生み出した実話を元にした映画があります。まだまだ、ナイキがバスケットシューズとしての知名度もない中、数々の困難を乗り越えて、世界一のバスケットシューズにしていく物語なのですが、その映画の中でも出てくる言葉が「JUST DO IT」です。この精神は、今の私にはとても響く言葉で、「諦めずにやってみる」が大切だということを仕事を通じて学んでいます。

上司から気づかせてもらった
ことにも重なる言葉。

私が仕事をする中で、少し後ろ向きな時がありました。「この仕事をやらなければいけない」と、いつの間にか義務感のような。無意識だったのですが、そういった後ろ向きな姿勢が上司に伝わり、上司からこんな言葉をかけていただきました。「やらなければいけないから、やるんじゃなくて、やりたいことをやれ」と。その時に、ハッとしました。自分が仕事をしていく中で、初心から離れていたことを反省し、常に前向きな気持ちで仕事に取り組むことが大切だと改めて思いました。だから、JUST DO IT、「とにかくやってみろ!」という精神は、自分の気持ちのスイッチを入れてくれました。

カタチになる前は、「こうやりたい」と
いう想いが強い。
カタチになって
くれば、「やらなければならない」こと
が増えていく。
だからこそ、
「自分がやるんだ」という気持ちを
常に持っておくことが
大切だと思っています。

好きな食や思い出深いグルメ

ラーメンと韓国で食べた
「ナッチポックン」

好きな食は、全般で言えばラーメンです。その中でもどれかと言われると困るのですが、とにかくラーメンはよく食べます。あと思い出深いグルメと言えば、韓国で食べた「ナッチポックン」です。生ダコとホルモン、ネギがたっぷり入ったもつ鍋のような鍋料理です。韓国海苔を散らしたご飯の上に、鍋をぶっかけて食べるとたまらなく美味しいです。

飲み会の会場は、事前に調べて
自分で決めたい派です。

都市開発の仕事に限ってではないですが、私たちの仕事も様々な人たちとコミュニケーションを取ることが必要です。仕事の場所以外でもお話をすることが大切で、相手の考えを知り、自分の想いを伝えるために飲み会という場も大事だと考えています。私のちょっとしたこだわりは、「自分が美味しいと思うお店を紹介したい。」ということです。食べログに行きたいリストを保存して、足を運んだりしています。福岡は美味しいお店が多いですが、美味しい時間を共有することが人と人の距離を縮める上でも大切なことだと思っています。

普段から心がけている習慣

お酒を飲んだ夜は、
必ず水を大量に飲む(笑)

お酒を飲んだ日は、次の日に残さないように寝る前に必ず大量の水を飲むようにしています。この仕事は様々な人たちとのお付き合いがあるので、食事をする機会も多いです。これは、会社の先輩から教えてもらったことで、「体内を浄化させるには、水が大事で、飲み過ぎたら水をたくさん飲んだ方がいい。」と言われて始めました。それでもキツイ時は、ありますが。それは、飲みすぎということですね(笑)

都市開発は、人の心を動かす
仕事です。

2014年から携わった福ビル街区開発
プロジェクト。
まだ20代半ばで何も
分からないまま、がむしゃらに動き、
いろんな人たちからアドバイスを
いただき、
気持ちを通わせながら、
進めていきました。
「街をつくる」と
いうことは、容易ではありません。
そこには、様々な人たちの想いがあります。
特に、土地を譲ってもらうということは、
その土地に対する愛情や
積み重ねてきた
時間も大切にしながら、次に進んで
いかなければいけません。立ち上げの時は
3人でとにかく大変だったけど
その分、
チームとしての団結力も強くなりました。
時が経つにつれ、応援してくれる方々も増え、
以前よりも
街づくりへの結びつきが強く
なっていると思います。
都市開発は、人の心を
動かすところからスタートします。
この仕事のおかげで私も成長しました。
このプロジェクトがカタチになった時、
自分たちでも予想しない未来が
創造されていくと思います。
この仕事に出会えて、本当によかったです。

吉戒さんのランチタイム

<グルメ風月> ビーフバター焼き

ビーフバター焼きは、グルメ風月が天神コアにあった時代、給料日後など、ちょっとしたハレの日に通った店。醤油ベースの和風バーベキューソースがクセになる味。熱々の鉄板の上に広げたパスタと薄切りの牛肉。その上から香味野菜たっぷりのソースをかけた瞬間に、ジューッという音と共に香ばしいソースの香りが立ち込める。ビーフとご飯を交互に口にかきこむ吉戒さん。箸が止まらず、あっという間に完食。

グルメ風月 西鉄福岡天神駅店:福岡市中央区天神2-11-3 ソラリアステージ 2F