TALK MEMBER鉄道事業
永友 優理
鉄道事業本部 営業企画部
計画課 2015年入社
森 達也
鉄道事業本部 営業企画部
旅客サービス課 2013年入社
鉄道事業全体を俯瞰して見て改善していく仕事


- 森
- お互い鉄道事業に携わっているけど、僕は人事、永友さんは広報と他の部署も経験したよね。
- 永友
- はい、私は新入社員の頃は、鉄道の営業部門を担当していました。そこでは、イベントや、観光を楽しんでもらえるような乗車券の企画に携わりました。その後、広報で対外的な取材対応などを経験し、会社全体の事業やビジョンを俯瞰して見ることができたのは良い経験でした。それからまた鉄道事業本部に戻り、今は計画課というところで電車の運賃収入や客足の把握、現状分析や将来予測などを行っています。
- 森
- 鉄道事業本部の中でも全体を俯瞰できるような課だね。私も入社後1年は運転課で車掌や駅員の研修を受け、その後は鉄道事業本部が管轄する子会社6社の決算業務の取りまとめをしたり、経営状態を分析したりする仕事をしていたんだ。そこから人事に異動し、新入社員や管理職の研修を担当して、やはり会社全体を見る機会を得たことはその後の役に立っているよ。今はまた鉄道事業本部に戻り、運送約款などをつくったり、駅業務の企画を行ったりしているけど、他部署を経験したことでより広い視野で仕事ができるようになったと感じるよ。
- 永友
- 私の部署では鉄道に関するあらゆるデータを扱っているので、鉄道事業本部内の他のチームから「こんなデータある?」と尋ねられることも多いんです。森さんからも時々お尋ねいただきますよね。


- 森
- 永友さんはそのときに必ず「ありますよ。何をお調べになるんですか?」と聞いてくれて、私がお願いした以上のデータや別で参考になりそうな資料を添えてくれるんだよね。その細やかな配慮にはいつも驚かされるよ。
- 永友
- そう言っていただけると光栄です。私もこれまでさまざまな仕事に携わった経験から、できるだけいろんな立場をイメージしながら、求められた以上のものをお返しできるように心がけています。数字やデータってまとめただけでは十分に価値を発揮しない場合もありますよね。どう読み解くか、誰に伝えるか、そのデータを次にどう活用するかという部分が大切なので、森さんをはじめ他のチームの方々の視点やご意見から勉強させていただくこともたくさんあって感謝しています。
さまざまな事業や部署を経験し、違った視点や習慣が身につく


- 森
- これまでの仕事でいちばん印象に残っていることって何だった?
- 永友
- 私は鉄道事業本部の営業企画部にいた頃に、「旅人」と「水都」という観光列車のリニューアルを担当したんです。ただでさえ鉄道車両は、社会にとって大事なインフラですが、加えて観光列車には華やかさや話題性もあり、このプロジェクトにも多くの注目が集まりました。これまでやってきた仕事とは規模が違って、関わる人も多く、たくさんの方々の協力を得ないと成し遂げられないプロジェクトでした。まだ入社3年目で試行錯誤しながらでしたが、こういった会社の歴史の1コマに携わり、「私の仕事だ」と胸を張っていえるのは本当にうれしいです。今も走っているのを見かけたら思わずにんまりしちゃいます。SNSでも写真が上がっていたり、話題になっていたり、わざわざ乗るために遠方から来てくださる方がいらっしゃると聞いたりすると、私自身のモチベーションにもつながりますね。
- 森
- 数年に一度あるかないかの大きなプロジェクトに関わることができたのは本当に良いチャンスだったよね。私は人事に異動したことが、自分の中での大きい転機だったんだ。それまでは意識せずに進めていた業務のひとつひとつも、人に伝えていくとなるときちんと情報を整理したり、言語化したりしないといけない。そういう意識を持って日々の仕事に向き合う習慣ができるきっかけになって、今でもその感覚は続いている。まったくやったことがない仕事に挑戦し、少しずつできることが増えていくという流れを経験をしたから、今後また未経験の壁にぶつかっても乗り越えられるだろうっていう自信も持てたんだよね。


- 永友
- 役割が変わったことで視点や習慣が変わる感覚はすごく共感できます。私も広報に異動したときに、それまで以上に自分の発する言葉について意識するようになりました。私が発した言葉が、個人ではなく会社の意見として世に出てしまうので、さまざまな部署から聞いた情報を右から左に流すのではなく、まず自分がきちんと理解する力、そして正確な情報を集めてわかりやすく発信する大切さを知りました。西鉄は幅広い事業を行っているので人事異動のたびに転職したような変化がありますよね。いろんな経験ができて、それがすべて自分の糧になるから本当にありがたいなと感じます。
- 森
- 若い社員にもきちんと役割を与えてくれる度量の大きい会社だよね。鉄道事業本部はその中でもお客さまに直接見てもらえたり、喜んでもらえたりするものが多い。まちの発展や未来に関わることもあるから、自治体との連携や協議が必要なものも多いし、年々新しい知識や経験を吸収させてもらえるよ。
お客さまと会わない部署でも常にお客さまの暮らしをイメージして


- 森
- お互い中堅と呼べる段階に入りつつあるけれど、普段仕事で大事にしていることってあるかな。
- 永友
- そうですね、細かいところではたくさんあると思います。先ほど森さんがおっしゃったように鉄道事業ってたくさんのお客さまとかなり近い距離で接することができる事業だということを常に念頭に置いています。今私がいる部署は計画課なので実際にお客さまの顔をお見かけするところではないんです。しかし、さまざまなチームがそれぞれお客さまのことを第一に何をすべきか考えて日々動いています。それをしっかり支えていく立場として、パソコンで数字を見ていても、常にお客さまの暮らしを想像していくというところは大事にしています。
- 森
- それはあるね。私も今は運送約款や駅における業務の企画・運営を担っているのでお客さまと会う機会は少ないんだ。でも私たちが決めていくルールや駅員さんのすぐそばにはお客さまがいる。鉄道事業はお客さまの命を預かるため、安全の確保は大前提。慎重に進めていくことも多いんだけど、前例や既存のやり方にとらわれることなく、今の時代の変化に合わせて、お客さまにとって何がベストなのかを常に新しい発想で考えていきたいなと思っているよ。
- 永友
- それから、社内外問わずメールや電話よりも実際に対面で会うことを大事にしています。顔を合わせて話すことで得られる情報ってたくさんありますもんね。どんな業務であっても、せっかく私たち若手に鉄道事業の将来をつくっていくミッションを任せてもらっているからしっかり数十年後を見据えながらベストアンサーを見つけていきたいですね!
- 森
- 本当にその通り、永友さんは頼もしいな。お客さまに喜んでいただけるような未来をつくっていこう。
記事内容および所属は取材当時のものです。